橋本環奈「1ページの恋」を観てあることをやめる決意をした

多忙でも観ないといけない理由

橋本環奈「1ページの恋」「えっ消されるの?」

webドラマだからいつでも観られるし、あとでまとめて観ようと思ったのが甘かった。

視聴期限があるのだと知って慌てて第1-6話全部観ることになったのは昨日の夜。

Abema TV『1ページの恋』。橋本環奈主演「純愛」ドラマ。

webで視聴期間があるのならwebでやる意味なくね?今どきリアルタイムで観ろってか。あるいは有料の会員か。広告入れてもいいから無料で置いといてくれないかなあ。

4月改定前で連日寝る時間を削って作業している中なのだが、作業を中断して(全部で4時間強と長いけど)観るしかない。

慌てた理由はもう一つ。昨今のエンターテイメントを取り巻く情勢がある。

電気グルーヴは配信から全部消えた。新井浩文の過去出演作が観られなくなった。立て続けに起きたことで観る側の権利制限に敏感になっている。今観ないと逃げられてしまう。つかんだら離さない。芸能を堪能するのにも恋愛みたいな覚悟が必要になっているのだ。

だが、実は純粋に観たい作品とは違う。橋本環奈の女優としての飛躍を見てみたいが、そのためには好き嫌いに関わらず彼女の作品をほぼ全部追いかける必要がある。まさに義務感。

『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』の“少年ジャンプ的世界観”なんかはさすがにこの歳では入っていけないなあと思ったもので無理して壁を乗り越える必要があった。

ましてや「恋愛」。

「つかまなくても離してもいいんじゃね?」的な運営者にとって観る前の心理的ハードルが高いことこの上ない。

恋テーマ1本の直球勝負

さて本題。

ストーリーを簡単に言うと、

【主人公あかり(橋本環奈)が四年前旅先の島で出会って初めて恋に落ちた男性と約束した場所に行っても再会できず、別の男性と出会ってしまう。身近には優しい幼馴染もいる。東京で島の彼と偶然再会するも冷たく突き放される。でもあかりは忘れることができない。】

あかりのあまりにまっすぐな恋心、襲いかかる非情な出来事や出会いを通して気づき成長していく心模様が描かれる。

ストレートな恋物語でほぼあかりの恋1テーマ勝負。絵(漫画)を描く特技も重要な点ではあるが、“職業系ドラマ”として一人歩きすることはない。強烈なキャラクターもいない。90年代でも見たことのないような恋愛ドラマになっている。

橋本環奈 1ページの恋 第5話特徴的なのは同時に3人の男性に想いを寄せられるという点。

あかりは純粋で正直。純粋過ぎて突っ走ることもある。それ故に色々な出来事に巻き込まれるし、心も傷付く一方、周りの人の心も動かす。闇に陥ることがない純真な人物。

展開はなんとなく先が見える。エピソードのリアリティも中の下といった感じ。あかりを演じる環奈自身が「そげなことあるかいな」と言っちゃうくらい少女漫画のような“美しい”ストーリー展開。禁断の愛も取り返しのつかない憎悪などもない。純粋すぎて確かに「圧倒」される。

ずっと会わずに4年間経って21歳で再会ってすごく素敵だなと思います。再会シーンもすごくドラマチックで、「こんなことないだろ。そげなことあるかいな」という(笑)。同じCDを同時に手にとっちゃうくらいの衝撃ですよ(笑)。

(モデルプレス2019年2月1日 橋本環奈インタビューより)

ちょっと書くだけでネタバレ感満載なのでとても難しいが、3人の男性の内、最終的に誰とくっつくのか、それとも。

なかなか同時に3人の男性から思いを寄せられるということはないと思うので、そこは非日常感というか、観ている人が夢を見られるような作品なのかなと思います。

(モデルプレス2019年2月1日 橋本環奈インタビューより)

もう4Pしちゃえと思ったよ。

最後の場面なんかもはやメルヘンで最後の最後になってこの物語が誰のためにあるのかようやくわかった気がしたよ。

映像的には島やフェリーでのロケを始め、低予算と思われる本作ながらふさわしい場所で撮影しているので安っぽさは感じない。ただ、流星群の見える穴場がCGなのはしょうがないか。

タイトル画面が洗練されているなあと感心した一方、劇中で竹内まりや「元気出して」が流れてきたときはずっこけた。名曲だけど25年前のCMじゃないんだからなんとかならんか。

恋心を自然に演じる環奈の成長を実感

主人公あかりを演じる橋本環奈について。

想いが強い故に心が傷付き、時に涙し、愛する気持ちをまっすぐに表す“普通の”女性をしっかり演じきっている。その成長に心底驚かされるとともに安心して観ていられる感覚があった。

今まで『銀魂』の神楽、『斉木楠雄のΨ難』の照橋心美や『今日から俺は』の早川京子に代表されるようにどちらかというと一風変わった役が多かったが、今回は“普通の人”の恋愛で全6話を駆け抜けた。

その複雑な内面の演技を観て、『FINAL CUT』よりも格段に向上したなと実感した。『警視庁いきもの係』で感じられた演技のムラもない。顔の表情だけでなく、セリフにもちゃんと表情が出せており、話す声に心地良さすら覚える。

橋本環奈 1ページの恋 第1話第1話の最後が圧巻。必死で彼を追いかける。
「あの日一緒に見ようって約束してたから。ずっと会いたかった。離れてても会えなくても忘れたことなんてなかった。」

環奈が完全にあかりになりきって恋愛ドラマが成立しているだけにひねくれた一ファンとしては複雑な心境でもあった。

好きな異性のことを想って悩んだり傷ついたりするのだから、そこに偶像(アイドル)ではない等身大の女性がいて、それが紛れもなく「環奈」であって、大人になったなあと時の流れを痛感すると同時に性格やらなにから違うとはいえ現実の環奈の前途に一喜一憂するような“拗らせヲタ”にならないための薬にせねばならないなと思ったり。(略して「彼氏いても気にするな」)

環奈の小ネタはもうやめた

環奈の女優としての目覚ましい活躍を見てやめようと思ったこと。

環奈の発掘的記事や小ネタはもういいだろうと。

『セーラー服と機関銃-卒業-』を観て「環奈って意外とできるぞ」的な記事を書いたけど今の活躍ぶりと成長を見ていればもう十分にサンプルは揃っているので役割を終えている。

「ラブホ」だの小ネタももうどうでも良い。

“朝ベッドで目覚めたら隣に男”とか“キャバ嬢になって酔いつぶれる”とかも経験したんだし、年齢も年齢だしもう十分だ。

非表示にしようと思う。

これでコメディ以外でも次のドラマ出演依頼あるな。コメディで振り切ったけど本作でまた幅が広がった。相変わらずすげえやつだ。どんどん飛躍していく。

ゴールデンタイムではまずないだろうといった感じのドラマだけどもし環奈の力量を確かめたければ“サンプル”のアップデートとして観ることをおすすめする。

もう『セーラー服』は観なくて大丈夫。

追伸:
キスぐらいリアルにしろ

1ページの恋

画像はAbema TV 1ページの恋 より

(本記事は広告ではなくただの感想です。初回より大幅に加筆修正しました。)